
メドール
大ぶりのピラミッドスタッズが連なるレザーブレス。時計版も有名。
- カテゴリー
- ブレスレット(レザーカフ)/同意匠の腕時計あり
- 代表的素材
- ボックス/エプソン/スイフト等のカーフ、クロコ等エキゾチック+メタルスタッズ
- スタッズ形状
- 四角錐(ピラミッド)型。クル・ド・パリの系譜とされる
- 金具
- ゴールド系/シルバー系(パラジウム等)、ターンロック等の留め具
- 中央モチーフ
- O環(リング)を核とする型と、スタッズのみの型がある
- 由来
- 愛犬の首輪(コリエ・ド・シアン)系譜に連なるとされる
- スタッズのベルト登場
- 概ね1930年代頃〜とされる(諸説あり)
- 腕時計版の誕生
- 1993年とされる「秘密の時計」。中央スタッズを開くと文字盤
- 名前の意味
- 「メドール」はフランスの定番犬名(英語のFido/Rover相当)
- 見分けの目安
- スタッズの高さ・角度・間隔の均一さ、稜線の鋭さ、コバ・縫製の精度
- 年代の見方
- ブラインドスタンプ(年代記号)等を参考に。断定不可
- 相場の目安
- 素材・サイズ・年代・状態・付属品で変動。推定であり保証しない
- 真贋について
- 本稿は目安。保証せず、最終判断は専門家へ(当サイトは鑑定しない)
相場の推移
推定であり保証ではありません—
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概要:ロックとエレガンスを両立するスタッズの象徴
メドール(Médor)は、ピラミッド型の大ぶりなスタッズを連ねたエルメスのレザーアイテム群の通称。ブレスレット(レザーカフ/ブレス)が広く知られるほか、中央の最大スタッズを開くと文字盤が現れる「メドール ウォッチ」も同じ意匠を共有する。馬具づくりに始まったエルメスのレザーワークと、犬の首輪に由来するスタッズという出自が、武骨さと上品さを同居させているのが最大の魅力。攻めたディテールながらどこか端正で、ドレスにもデニムにも合わせやすい、ヴィンテージ・エルメスでも息の長い人気カテゴリーとされる。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
歴史・誕生の背景:犬の首輪からブレスレット、そして腕時計へ
ピラミッド型スタッズとリングというモチーフは、エルメスが顧客の愛犬のために手がけた犬の首輪(コリエ・ド・シアン/「犬の首輪」の意)に源流を持つとされる。狩猟犬の首輪を補強する金具に由来し、1930年代頃からベルトにも用いられるようになったと伝えられる。腕時計版「メドール」は1993年、犬の首輪のクル・ド・パリ(ピラミッド)スタッズに着想を得たデザイナーが、中央スタッズを開くと文字盤が現れる「秘密の時計」として生み出したとされる。誕生年や正確な経緯には諸説あり、本稿の年代も概ねの目安として捉えてほしい。
- 1923犬用首輪「コリエ・ド・シアン」の原型
- 1927スタッズ付き意匠が定着
名前の由来:「メドール」はフランスの定番犬名
「メドール(Médor)」は、フランスで犬につけられる非常にありふれた名前で、英語圏でいう「Fido」「Rover」に相当する、いわば“ポチ”のような呼び名とされる。スタッズの出自が犬の首輪にあることへの遊び心ある目配せといえる。なお、同じピラミッドスタッズ+中央リングの系譜には「コリエ・ド・シアン(CDC)」というラインも存在し、メドールとCDCは意匠を共有するため、媒体によって呼称や位置づけに揺れがある点は留意したい。
金具・ディテール・構造
最大の特徴は、四角錐(ピラミッド)型のスタッズが等間隔に連なる構成。ブレスレットでは中央のリング(O環)を意匠の核とするものや、スタッズのみで構成するカフ/バングルなど複数の形がある。留め具はターンロック(回転式)やスタッズを利用した差し込み式など複数あり、サイズ調整可能なものも見られる。腕時計版では中央の最大スタッズが蝶番で開閉し、内側にオパーリンの文字盤が隠れるという凝った構造を持つとされる。
- 1レザーバンド — 手首に巻く本体の革ベルト。幅広・細幅などモデル差がある。
- 2ピラミッドスタッズ — 四角錐形の金属鋲。クル・ド・パリと呼ばれメドールの象徴。
- 3センターOリング — バンド中央に配される金属の輪。意匠の中心。
- 4留め具(回転錠) — 革製品由来のひねり式留め具で着脱する。
- 5バンド裏地 — 内側の革面。刻印が押される位置でもある。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
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素材・レザー・金属・カラー
ストラップ/本体にはボックスカーフ、エプソン、スイフトといった定番カーフのほか、クロコダイル、アリゲーター、リザード、オーストリッチなどのエキゾチックレザーも用いられてきたとされる。スタッズや金具はゴールド系・シルバー系(パラジウム等)のメタルが一般的。カラーは黒・ブラウン系の定番から、エルメスらしい鮮やかな色まで幅広い。ヴィンテージ個体は年代・素材・仕様の組み合わせが多彩で、同じ「メドール」でも表情が大きく異なる。素材や年代の特定は専門家確認が無難。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
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刻印・年代の見方(一般論)
エルメスの革製品には一般に「HERMÈS」「Made in France」等の刻印に加え、製造年を示すブラインドスタンプ(年代記号)が付されることが知られる。年代記号は時期によって表記方式が変遷しており(例:アルファベットを丸や四角で囲む方式など)、位置や有無も製品により異なる。あくまで一般論であり、刻印の有無や様式だけで年代や真贋を断定することはできない。判断材料の一つとして扱い、確証が持てない場合は専門家へ相談するのが安全。
一般的な目安です。刻印だけで年代・真贋は断定できません。
見分け方・コンディションの見どころ(真贋は保証しない)
見どころとして、ピラミッドスタッズの高さ・角度・間隔が揃い、表面の稜線がシャープで均一か、指で撫でた時に引っかかりや個体差が少ないか、といった作りの均質性が挙げられる。レザーの目・コバ(切り口)の処理・縫製・金具の質感も観察対象。ただし、これらはあくまで品質を見る目安であり、真贋を保証するものではない。スタッズの欠落・メッキ剥げ・レザーのひび・リング/留め具の緩みはコンディション評価のポイント。最終的な真贋判断は必ず専門家・正規の鑑定に委ねること(当サイトは鑑定を行わない)。
- ✓スタッズの欠け・緩み — 四角錐の先端の潰れ、欠落、ぐらつきがないか確認する。
- ✓金具の擦れ・メッキ剥げ — スタッズ・Oリング・留め具の変色やメッキの剥がれ具合を見る。
- ✓革の状態(割れ・乾燥) — 折り曲がる部分のひび、乾燥、色移りを確認する。
- ✓留め具の動作 — 回転錠が確実に掛かり外れないか、緩すぎないかを試す。
- ✓刻印の有無・読み取り — 内側の刻印が確認できるかを見る。状態確認の目安であり真贋の保証ではない。
- ✓サイズ・適合 — 手首周りと留め位置が合うか、表記サイズを確認する。
あくまで着眼点であり真贋を保証しません。最終判断は専門家へ。
相場・選び方の考え方(推定であり価格を保証しない)
中古相場は、レザーの種類(エキゾチックは高くなる傾向)、サイズ、年代、コンディション、金具の状態、付属品(箱・保存袋)の有無などで大きく動くとされる。ブレスレットと腕時計でも価格帯は異なる。ここで述べるのは一般的な傾向であって、具体的な売買価格を保証するものでも、投資を助言するものでもない。選ぶ際は、まず使用シーン(手首に1本巻くシングルか、重ね付けか)とスタッズの主張の強さの好みを決め、状態の良い個体を実物確認のうえ選ぶのが満足度につながりやすい。
コーディネート・楽しみ方
メドールは1本で存在感が出るため、手元の主役として使いやすい。レザー×スタッズの“ロックさ”はきれいめスタイルの外しに効き、白シャツやワンピースに合わせると甘辛のバランスが取れる。デニムやレザージャケットと合わせればよりエッジの効いた表情に。腕時計版は「一見ブレスレット、開くと時計」というギミックが会話の起点にもなる。重ね付けや、同系色でまとめた装いの差し色としても楽しめる。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
お手入れ・保管
レザー製のため、水濡れ・直射日光・高温多湿は避け、使用後は柔らかい布で軽く拭く程度に留めるのが基本。エキゾチックレザーは特にデリケートで、専用ケアや専門店相談が無難。スタッズ・金具部分は擦れや引っかかりで傷つきやすいので、他の硬いアクセサリーと一緒に保管しない。保管時は付属の保存袋に入れ、型崩れしないよう自然な状態で。腕時計版は電池交換・防水性能の確認を含め、正規・専門のメンテナンスを推奨。
一般的な目安です。大切な品は専門家の助言に従ってください。
豆知識・エピソード
「犬の首輪が高級ジュエリー/時計になった」という出自そのものがメドール最大の物語。スタッズは“クル・ド・パリ(Clous de Paris)”と呼ばれるピラミッド型装飾の系譜にあり、エルメスの馬具・レザー文化と地続きにある。腕時計版は中央スタッズを開く瞬間のサプライズが愛され、ベルト・バッグ(メドール クラッチ等)・ジュエリーへと意匠が横展開された。出自や逸話には媒体ごとに細部の違いがあるため、年代や経緯は“諸説あり”の前提で楽しむのがおすすめ。
この型の横断在庫
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