
グレンデシャン
麦の種を表す丸みのある粒状コマ。コンパクトで時計と重ね付けしやすい。
情報・画像 索引元:VCM 十倍直昭(FASHIONSNAP) ↗- 正式名称
- グレンデシャン(Graines des Champs/「野原の穀物の種」の意)
- カテゴリー
- ジュエリー(チェーンブレスレット/ネックレス)
- 発表年
- 1988年とされる(諸説あり)
- 素材
- シルバー925(ゴールド版の存在も伝えられる)
- サイズ展開
- GM(大)/MM・PM(小)
- 寸法の一例(MM)
- 全長 約20.5cm/幅 約0.8cm(個体差あり)
- 重さの目安(MM)
- 約36g(個体差あり)
- 構造
- 粒状コマの連結/コマ一体型の留め具・二重ロックの例あり
- 技法
- 「アヴワン」を応用した手曲げと伝わる
- 刻印
- HERMÈS/925/ミネルヴァ/メイカーズマークの例
- 製造地
- フランス製とされる
- 見分けのポイント
- 造形の密度・連結のガタ・留め具・刻印(※真贋保証なし)
- 相場の目安
- 数百万円規模と伝わる(推定・保証なし)
- 希少性
- 非常に高い/入荷後すぐ完売の例も
『アヴォワンヌ』の技法を応用。日本では正しく同定される前『アクロバットTPM』として流通していた。近年は約300万円との価格も挙がるほど高騰。
出典:VCM 十倍直昭(FASHIONSNAP) ↗相場の推移
推定であり保証ではありません—
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グレンデシャンとは
グレンデシャン(Graines des Champs)は、エルメスがシルバー925で手がけたヴィンテージのチェーン・ジュエリー。名称はフランス語で「野原の穀物の種」を意味し、その名の通り麦や種をかたどった、丸みのある粒状のコマを連ねた有機的なデザインが特徴です。一粒ずつのコマがふくらみを帯び、鋭角のエッジ同士が噛み合うように組まれることで、重厚感とやわらかさが同居します。身幅が比較的細く軽快なため、腕時計と重ね付けしやすい点が、男女問わずコレクターに支持される理由とされています。
誕生年と背景
複数のヴィンテージ解説によれば、グレンデシャンは1988年に発表されたモデルとされています。製造期間はかなり限られていたと推測されており、年間に市場へ出る本数もごくわずかと言われます。エルメスは20世紀半ばから銀器・シルバージュエリーを手がけてきた歴史があり、本作もその工芸的な系譜に連なる一本と位置づけられます。なお、正確な製造期間や生産数についてはエルメスの公式な公表が確認できず、諸説あるため、ここでの年代・希少性の記述はあくまで流通・解説ベースの目安としてお考えください。
- 1938ロベール・デュマが錨鎖を着想しシェーヌダンクルを創作
サイズ展開(GM / MM / PM)
グレンデシャンには大小のサイズ展開があり、解説によって「GMとMM」あるいは「PMとGM」という呼び方が見られます(エルメスのサイズ表記でGMが大、MM/PMが小に相当)。実測の一例として、シルバーのMMブレスレットは全長およそ20.5cm・幅約0.8cm・重量約36g・36コマ前後という個体が紹介されています。同じ名前でもブレスレットとネックレスが存在し、寸法は個体差・年代差があります。購入時は呼称だけで判断せず、必ず実寸(全長・幅・重量)を確認することをおすすめします。
素材とディテール
本作はシルバー925(スターリングシルバー)で作られています。粒状のコマが立体的にふくらみ、鋭角のエッジが互いに組み合う構造によって、光を受けると面ごとに陰影が生まれ、銀ならではの落ち着いた輝きを見せます。留め具はコマと一体化したデザインで、どの角度から見てもチェーンの連続性が途切れない仕上がりとされ、個体によっては安全性を高めた二重ロック構造が採用されています。なお、シルバーのほかにゴールド版の存在も伝えられていますが、ゴールドは上顧客向けの特注的な扱いだったとされ、流通は極めて稀です。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
アヴワン(手曲げ)の技法
グレンデシャンの大きな見どころは、麦の形のコマを作る「アヴワン(avoine=オーツ麦の意)」と呼ばれる手法をアレンジし、機械ではなく職人が一つひとつ手で曲げて丸みをつけているとされる点です。粒の有機的なふくらみや、コマ同士が密に噛み合う独特の連結は、この手間のかかる手作業ゆえと解説されています。量産品のチェーンにはない密度と表情が、コレクターの間で高く評価される理由のひとつです。技法名や工程の細部は解説ソースに基づくもので、エルメス公式の技術資料で逐一確認できたものではない点はご留意ください。
刻印・ホールマークの見方
シルバーのグレンデシャンには、留め具付近のコマに「HERMÈS」、純度を示す「925」、そしてフランスの銀製品証明である「ミネルヴァ(Minerva)」のホールマークが打たれている個体が紹介されています。さらに製造者を示すメイカーズマーク(菱形の刻印)が確認できる例もあります。ミネルヴァ刻印はフランス国内で品位検定を受けた銀製品に打たれる公的なマークで、フランス製シルバーを読み解く手がかりになります。ただし刻印の有無・位置・摩耗具合は個体や年代で異なり、刻印だけで真贋や年代を断定することはできません。最終的な判断は専門家にご相談ください。
一般的な目安です。刻印は年代・個体で異なり、それだけで真贋を保証しません。
見分け方とコンディションの見どころ
中古で選ぶ際は、まずコマ一粒ずつの丸みやエッジの立ち方、連結のなめらかさといった造形の密度を見ます。グレンデシャンは手作業由来の有機的な表情が持ち味のため、コマの潰れ・歪み・連結のガタつき、留め具のロックの効き具合は要チェックです。シルバーは経年で黒ずみ(硫化)が出やすいので、変色の程度と磨き直しの履歴も確認しましょう。刻印(HERMÈS/925/ミネルヴァ/メイカーズマーク)の有無・打刻の鮮明さも判断材料になります。ただしこれらはあくまで状態確認の目安であり、真贋を保証するものではありません。高額・希少なモデルだけに、最終的な真贋の確認は信頼できる専門家・鑑定者に委ねてください。
- ✓刻印の有無と読み取り — 925/Ag等の純度刻印やメーカー刻印が確認できるか。摩耗で薄い個体もある。真贋の保証ではなく状態の目安として確認。
- ✓トグル開閉のゆるみ — 差し込みコマがスカスカだと着用中に外れやすい。適度な抵抗があるか。
- ✓コマ連結部のガタ・伸び — 長年の使用でコマがすり減り間延びすることがある。引っ張って過度な遊びがないか。
- ✓銀の黒ずみ・変色 — シルバーは硫化で黒ずむが多くは磨きで戻る。深い腐食やピッティングは要注意。
- ✓リンク数とサイズ表記 — GMは太リンクで、コマ数(例:13コマ等)で長さが決まる。手首に合うサイズか。
- ✓変形・潰れ — 落下や圧迫で楕円コマが歪むことがある。真円・対称が崩れていないか。
あくまで着眼点であり真贋を保証しません。最終判断は専門家へ。
相場と選び方の考え方
希少性の高さから、シルバーのグレンデシャンは小さいサイズ・大きいサイズともに数百万円規模で取引されると伝えられ、ヴィンテージショップに入荷すると即完売することも珍しくないとされます。ゴールド版はさらに別格で、金額では測りにくい存在と語られます。ただしこれらは流通・解説ベースの推定であり、相場は時期・コンディション・サイズ・付属品で大きく変動します。本サイトは売買価格を保証するものではなく、投資を勧めるものでもありません。価格はあくまで目安とし、実物の状態と刻印を確認したうえで、信頼できる販売元から購入することをおすすめします。
コーディネートと楽しみ方
細めで軽快な身幅は、腕時計とのレイヤードに向いています。シルバーの落ち着いた光沢はビジネス・カジュアルどちらにもなじみ、レザーストラップの時計と合わせれば素材のコントラストが、メタルブレスの時計と合わせれば一体感が生まれます。粒状の有機的なフォルムは主張しすぎず、それでいて近くで見ると作りの密度が伝わるため、「分かる人には分かる」一本として楽しめます。男性が時計と重ねて使うスタイルが特に人気とされますが、性別を問わず単体でも手元のアクセントになります。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
お手入れと保管
シルバーは空気中の硫黄分と反応して黒ずみ(硫化)が進むため、着用後は柔らかい布で軽く拭き、皮脂や汗を残さないことが基本です。変色が気になる場合はシルバー専用クロスでやさしく磨きます。粒状のコマや連結部に研磨剤が詰まると見栄えを損なうので、強い薬剤や粗い布の多用は避けるのが無難です。保管はジッパー付きの保存袋や変色防止クロスで包み、湿気と直射日光を避けて。温泉・入浴・プール・運動時は外し、香水や整髪料が直接かからないようにすると、長く良い状態を保てます。
一般的な目安です。大切な品は専門家の助言に従ってください。
豆知識・コレクターの視点
グレンデシャンは、エルメスのヴィンテージジュエリーの中でも「まず押さえるべきモデル」の一つとして専門メディアや有名ヴィンテージショップで繰り返し取り上げられてきました。麦=豊穣のモチーフという親しみやすさと、手曲げによる工芸性、そして圧倒的な希少性が重なり、入手難度の高い「探して出会う」一本として知られます。日本のヴィンテージ市場では呼称の表記ゆれ(グレンデシャン/グレーンデシャン等)も見られるため、検索時は「Graines des Champs」の原綴りも併用すると見つけやすくなります。情報は時期により更新されるため、購入前には最新の解説や複数ソースでの確認をおすすめします。
図解いろいろ
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
- 1アンカーチェーンリンク — 船の錨鎖をかたどった連結コマ。グレンデシャン名物の太いリンクが連なる。
- 2トグル(差し込み)コマ — 末端の棒状コマを最終リンクに通して留める開閉部。
- 3末端リング — トグルを受ける開口リンク。着脱時に最も力がかかる箇所。
- 4刻印面 — コマ内側等に打たれる純度・メーカー刻印の面。
- 5コマの連結軸 — コマ同士が噛み合う可動部。摩耗・ガタが出やすい。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
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