
シェーヌ・ダンクル ファランドール(ネックレス)
大小の錨コマが連なる長尺ネックレス。120/160cm等の長さで、一連でも二重でも楽しめる軽快な定番。
情報・画像 索引元:estime(ヴィンテージエルメス16選) ↗- 通称
- シェーヌ・ダンクル ファランドール(ネックレス)
- カテゴリー
- ジュエリー(ロングネックレス/サートワール)
- モチーフの誕生
- シェーヌ・ダンクルは1938年、ロベール・デュマが船の錨鎖から着想
- 素材
- スターリングシルバー925(現行)/ヴィンテージにシルバー800の例も
- 代表的な長さ
- 80 / 120 / 160 cm の3展開が主流
- 金具
- トグル(T字バー)クラスプ
- デザインの特徴
- 大小(複数サイズ)の錨コマがリズミカルに連なる
- 名称の由来
- 南仏プロヴァンスの伝統舞踊「ファランドール」
- 製造国
- フランス(ハンドクラフト)
- 重量の目安
- 個体差大。中古例で約97〜98g(サイズ・年代で変動)
- 参考定価帯
- 約266,200〜342,100円(シルバー・2024年改定後/推定・変動)
- 派生・関連
- シェーヌ・ダンクル本体/ブレスレット/ペンダント/K18ゴールド版
相場の推移
推定であり保証ではありません—
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概要
「シェーヌ・ダンクル ファランドール」は、エルメスの象徴的モチーフ〈シェーヌ・ダンクル(錨鎖)〉を細長くしなやかな連なりに展開したロングネックレスである。大小複数サイズの錨コマがリズミカルに連結され、首元から胸元へと流れるように落ちる。一連で掛けてもよく、長尺サイズは二連・三連に巻いて表情を変えられるのが最大の魅力。素材はスターリングシルバー925が定番で、性別を問わず身につけられる中性的な美しさを備える。留め具にはネックレスとしては珍しいトグル(T字バー)が用いられ、あえて前面に見せてアクセントにする着け方も親しまれている。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
歴史・誕生
原型である〈シェーヌ・ダンクル〉は、4代目当主ロベール・デュマが海辺で目にした船の錨を繋ぐ鎖から着想し、1938年に生まれたとされる。実用の道具を美へと昇華させる「目の知性」を体現するモチーフとして、以後エルメスを代表する意匠となった。ファランドールはこの系譜から派生したシリーズで、本体よりも軽やかで繊細な連なりを志向する。名称は南仏プロヴァンス地方の伝統舞踊「ファランドール」に由来し、人々が手を繋いで列をなす踊りの軽やかさ・連帯感がコマの連なりに重ねられている、と各所で説明される(由来の解釈には諸説あり)。
- 1938シェーヌ・ダンクル(錨鎖モチーフ)誕生
サイズ・展開
ネックレスは概ね80・120・160cmの3サイズが主流。80cmは一連でバストトップ程度、二連にはやや短い。120cmは一連でバスト下〜ウエスト、二連で鎖骨あたりに収まる汎用サイズ。160cmは存在感が際立ち、二連でバストトップ×ウエスト、三連でも楽しめる長尺で、フォーマルにも映える。コマは複数サイズが混在してリズムを生むのが特徴。下記サイズ表は流通・解説で見られる目安で、年代や個体・並行展開により差があり得る。
幅 (cm)
素材・仕立て
現行はスターリングシルバー925(銀92.5%)で、フランスでハンドクラフトされる。一方、流通する古い個体には銀含有率の低い「シルバー800」期のものが存在するとされ、マットで落ち着いた銀色が特徴と語られる(年代特定は刻印・専門知識が必要)。同モチーフのファランドールにはK18ゴールド(ピンク/イエロー等)版もあり、シルバーより希少で価格帯も上がる。シルバーは経年で硫化し風合いが増す一方、磨けば輝きが戻る扱いやすさも魅力。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
金具・ディテール
最大の識別点はトグル(T字バー)クラスプ。楕円のリングにT字の棒を通して留める構造で、ネックレスでは珍しい。チェーンと一体のデザイン性があるため、後ろに回さず前面や肩口に見せて着けるスタイリングが定番化している。錨コマは中央にバー(横棒)が渡る独特の形状で、複数サイズが交互・段階的に連なることで「ファランドール(踊りの列)」らしい躍動が生まれる。長尺ゆえチェーンの可動性が高く、巻き方で印象を大きく変えられる。
- 1アンカーチェーン・リンク — 船の錨鎖をモチーフにしたシェーヌ・ダンクル型の連結リンク。本作の主役。
- 2連結バー — 各リンク中央を横切るバー。錨鎖特有のディテールで真円リングと差別化される。
- 3留め具リンク — 端部の開閉できるリンク。ファランドールは大きな端リンクに通して長さを自在に調整する。
- 4刻印箇所 — リンクやタグに Hermès・925・素材表記が刻まれる。位置と書体を確認。
- 5全長(サイズ) — 80・120・160 等のcm表記で展開。ネックレス/巻きブレス/バッグ用ストラップに兼用。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
刻印・年代の見方
シルバー製エルメスには「HERMES」「925」「Ag」などの刻印やフランスの銀の保証刻印(ミネルヴァ頭部など)が打たれるのが一般的。刻印の書体・配置・製造番号の有無は年代で傾向が異なるとされ、古い個体では筆記体やスタンプ、近年はレーザー刻印・個体番号付きが見られる、と各所で解説される。ただし刻印だけで年代や真贋を確定するのは難しく、ここに挙げた傾向は一般的な目安。これは真贋を保証するものではなく、最終判断は信頼できる専門家に確認すること。
一般的な目安です。刻印は年代・個体で異なり、それだけで真贋を保証しません。
見分け方の目安
参考になりやすいポイントとして、コマ一つひとつの成形精度と研磨の均一さ、コマ中央バーの作りの丁寧さ、トグル金具の嵌合と仕上げ、刻印の鮮明さ・打刻位置、銀925としての重量バランスなどが挙げられる。連結部のガタつきや雑な仕上げ、刻印の不鮮明さは要確認材料になり得る。ただしこれらはあくまで観察上の目安であり、真贋を保証するものではない。気になる場合は購入前にギャランティや購入経路を確認し、最終的な真贋判断は必ず信頼できる専門家・正規の窓口に委ねること。
- ✓刻印の有無と内容 — Hermès・925 等の刻印と書体・打ち位置を確認。判断材料であり真贋を保証するものではない。
- ✓リンク連結部の摩耗 — 擦れによる摩耗・痩せ・隙間。可動部に負荷が集中しやすい。
- ✓変色・黒ずみ — 銀特有の硫化による黒ずみ。研磨で戻る範囲か確認。
- ✓留め具の開閉 — 端リンクの開閉や噛み合わせの緩み・歪みを確認。
- ✓歪み・変形 — 落下や引っ張りでリンクが楕円化・捻れていないか。
- ✓全長と欠損 — 表記サイズに対しリンク欠損・修理跡がないか実測で確認。
あくまで着眼点であり真贋を保証しません。最終判断は専門家へ。
相場・選び方
シルバーの参考定価はサイズにより概ね26〜34万円台とされ、近年は段階的な値上げが続いている(2024年に約20%、前年も二桁の改定との報道)。中古相場はサイズ・年代・状態・付属品で大きく変動し、ここに示すのはあくまで推定で価格を保証するものではない。選び方の目安としては、まず使い方(一連メインなら80〜120cm、巻いて遊ぶなら160cm)を決め、次に銀の風合い(現行のクリアな輝きか、古い個体の落ち着き)を好みで選ぶとよい。投資目的での購入を勧めるものではない。
コーデ・使い方
シルバーの中性的な輝きは、白シャツやニットといった日常着から、フォーマルなドレスまで幅広く合う。一連で縦のラインを強調すれば長身効果、二連・三連で胸元に重ねればボリュームと華やかさが出る。トグル金具をあえて鎖骨の前や肩に見せると、こなれた抜け感が生まれる。ユニセックスに使える点も支持され、メンズはシャツの上から一連で、レディースは巻きでと、性別・季節を問わず活躍する。他のシェーヌ・ダンクル系ブレスレットやリングと素材を揃えて重ねづけする楽しみ方もある。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
お手入れ・保管
シルバー925は空気中の硫黄分で徐々に黒ずむ(硫化)ため、着用後は柔らかい布で皮脂や汗を拭き取るのが基本。黒ずみが気になれば銀磨きクロスで優しく磨くと輝きが戻る。研磨剤の使い過ぎや超音波洗浄の多用は表面を傷めるおそれがあるため控えめに。保管は密閉袋や変色防止シートと共に、湿気・直射日光を避けて。コマが多く絡まりやすいので、一本ずつ平置きか吊るして収納すると型崩れ・絡みを防げる。温泉・プール・香水との接触は変色を早めるため外しておくのが無難。
一般的な目安です。大切な品は専門家の助言に従ってください。
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