
シェーヌ・ダンクル ファランドール
大小の錨の鎖コマが連なる、シェーヌ・ダンクルの長め・軽快なバリエーション。
情報・画像 索引元:estime(ヴィンテージエルメス16選) ↗- カテゴリー
- ブレスレット(シルバージュエリー)
- 素材
- シルバー925(スターリングシルバー / Ag925)
- 原型の登場
- シェーヌ・ダンクルは1937年着想・1938年初の銀製ブレスレット化とされる
- 名称の由来
- 南仏プロヴァンスの輪舞「ファランドール」が由来とされる
- モチーフ
- 船の錨の鎖(アンカーチェーン)
- 構造の特徴
- 大小の錨コマを細い鎖でつなぐ、長め・軽快なバリエーション
- 金具
- トグル(Tバー)式が一般的
- サイズ展開の目安
- 概ね SH 約14.5cm/標準 約15.6cm/LG 約17.6cm(諸説あり)
- 重さの目安
- LGで約25g前後の実例あり(個体差あり)
- 刻印の一般論
- 「HERMÈS」表記・銀の品位刻印・工房マーク等が一般的
- 主な製造国
- フランス(近年はイタリア製の例もあるとされる)
- 位置づけ
- シェーヌ・ダンクルより軽く、より優美な日常向けライン
- 真贋の注意
- 刻印・重さ・作りは目安に過ぎず、最終判断は専門家へ
相場の推移
推定であり保証ではありません—
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概要:どんなブレスレットか
シェーヌ・ダンクル ファランドールは、エルメスを象徴する「船の錨の鎖(シェーヌ・ダンクル)」モチーフから派生したシルバー925のブレスレットである。クラシックなシェーヌ・ダンクルが均一で重厚なコマを連ねるのに対し、ファランドールは大小の錨コマを細い鎖でつないだ、長めで軽快なバリエーションとされる。手首の上で鎖が流れるように動き、しなやかでエレガントな印象を与える。元々メンズ的なシェーヌ・ダンクルを、より優美で日常使いしやすく解釈したラインと位置づけられることが多い。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
歴史・誕生の背景
シェーヌ・ダンクルの原型は、ロベール・デュマが1937年にノルマンディーの海辺で船を係留する錨の鎖に着想を得たことに始まると伝えられる。翌1938年には初のシルバー製シェーヌ・ダンクル ブレスレットが生まれ、これはエルメス初の銀製ブレスレットであり、当時ジュエリーが金やプラチナ中心だった時代に銀を用いた点でも先駆的だったとされる。
この錨の鎖というDNAから、後年さまざまな派生が展開され、ファランドールはその一つとして発展した。「ファランドール」の名は南仏プロヴァンスに伝わる手をつないで踊る輪舞に由来するとされ、コマが連なって手をつなぐような造形と響き合う。具体的な発表年については諸説あるため、ここでは断定しない。
- 1938シェーヌ・ダンクル誕生(Robert Dumas が錨鎖から着想)
素材・仕上げ
ファランドールの定番はシルバー925(スターリングシルバー、Ag925)で、銀ならではの明るく柔らかな光沢と、軽さ・しなやかさが魅力とされる。表面は鏡面研磨が基本で、光をよく弾く。なお同じファランドールの意匠でK18ピンクゴールドなど金製の展開も存在するが、本項が扱う「シルバー925」のブレスレットは、価格・重さの両面で取り回しやすい点が支持されている。
銀は経年で硫化により表情が落ち着く(いわゆるいぶし)ことがあり、これは銀製品一般の性質で、磨けば本来の輝きに戻せる。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
金具・ディテール・構造
留め具はトグル(Tバー)式が一般的とされる。棒状のバーをループ側に通して留める方式で、シェーヌ・ダンクルらしい錨コマの意匠とも調和し、着脱もしやすい。構造面では、大小の錨コマを細い鎖でつなぐことで、クラシックなシェーヌ・ダンクルより軽く、手首の動きに添ってしなやかに揺れるのが特徴とされる。
錨コマは中央のバー(横木)を備えた独特の形状で、研磨・ビーズ状・ねじりなど派生意匠も存在する。コマ同士のつながりや可動部の作りの丁寧さが、着け心地と見栄えを左右する。
- 1アンカーチェーン (シェーヌ・ダンクル) — 船の錨鎖に着想した、中央にバーを渡した楕円リング。ブランドの象徴モチーフ
- 2ファランドール連結 — 細めのアンカーチェーンを長く連ねた、しなやかで軽快な構成
- 3トグルバー — 片端の棒状パーツ。これを輪に通して留める
- 4トグルリング — 反対端の円環。トグルバーを受ける留め具側
- 5刻印部 — 留め具付近に Hermès・Ag925・原産国などの刻印が入る
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
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サイズ・展開
ブレスレットのサイズは、概ねショート(SH)約14.5cm/標準約15.6cm/ロング(LG)約17.6cmといった展開が紹介されている(出典により M約15.5cm・L約17.5cm のような表記もあり、数値には幅がある)。重さはLGの実例で約25g前後という報告があり、これも個体・年式で差が出るため目安にとどめる。
なおファランドールはブレスレットのほか、80・120・160などのネックレス、ピアス、ペンダント、リングなど多彩に展開している。手首回りに対し、留めたとき指1〜2本分のゆとりが入る程度が一般に着けやすいとされる。
幅 (cm)
刻印・年代の見方(一般論)
エルメスのシルバージュエリーには一般に「HERMÈS」の刻印、銀の品位を示す刻印(925等)、そして製造を示す工房マークやフランスの公的なホールマーク(純度を示すミネルヴァの頭部など)が見られることが多い。製造国表記は「Made in France」が基本だが、近年はイタリア製とされる例の言及もある。
これらの刻印は年代や工房によって表記が異なり、位置や打刻の精緻さにも個体差がある。刻印は手がかりではあるが、それ単独で年代や真偽を確定できるものではなく、ここでの記述はあくまで一般論である。
一般的な目安です。刻印は年代・個体で異なり、それだけで真贋を保証しません。
見分け方・コンディションの見どころ
中古で選ぶ際は、各コマの研磨ムラや歪み、鎖部分のヨレ、トグル金具の通りとガタつき、刻印の打刻の整い方などを総合的に見る。銀特有の硫化(黒ずみ)は研磨で回復しやすい一方、深い傷や薄くなった箇所、コマの開きは修復に手間がかかる。
ただし、ここで挙げる刻印・重さ・作りの観察は、あくまで状態把握と参考のための目安であり、真贋を保証するものではない。最終的な真贋判断は、信頼できる専門家やエルメスの正規窓口に委ねるのが安全である(当サイトが鑑定を行うものではない)。
- ✓刻印の有無と内容 — Hermès・Ag925(925)等の刻印を状態確認の目安に。摩耗で読みにくい個体もある。個人の見解であり真贋を保証するものではない
- ✓トグル開閉の効き — バーがリングをスムーズに通り、装着時に外れにくいか。緩みや変形がないか確認
- ✓各リンクの変形・伸び — 楕円リングの歪み、中央バーの緩み、リンク接合部の開きを確認
- ✓硫化・黒ずみ・傷 — 銀特有の黒ずみは磨きで戻る場合が多い。鏡面の擦り傷や凹みの程度を確認
- ✓重量・サイズ感 — スカスカに軽すぎないか、表記サイズ(長さ)と実測が合うかを目安に確認
あくまで着眼点であり真贋を保証しません。最終判断は専門家へ。
相場・選び方の考え方
参考として、シルバー925のファランドール ブレスレットは新品参考定価で概ね15万円前後とされる例があり、ネックレス160(SV925)は約34万円といった価格も紹介されている。エルメスのシルバージュエリーは近年値上げ傾向にあり、2023年・2024年と複数回の改定(2024年は全体で20%前後とも)が報じられている。
これらの数値は時期・為替・店舗で変動し、中古相場はさらにコンディションや付属品で上下する。記載はあくまで推定であり、売買価格を保証するものでも投資助言でもない。選ぶ際は、サイズ感・着け心地・手元の他ジュエリーとの相性を優先するのが満足度につながりやすい。
コーディネート・楽しみ方
ファランドールは軽快で主張が穏やかなため、デイリーからきれいめまで幅広く合わせやすいとされる。一本で華奢に楽しむのはもちろん、複数のシルバーブレスや時計とのレイヤード、同シリーズのネックレスやリングと合わせる重ね付けも映える。
メンズでも、シェーヌ・ダンクルより軽い質感を生かして上品に取り入れられる。手首の動きに添って錨コマが流れる様子は、ファランドールならではの見どころである。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
お手入れ・保管
シルバー製のため、汗や空気中の硫黄分で徐々にくすみが出ることがある。着用後は柔らかい布で拭き、変色が気になればシルバー専用クロスやクリーナーで優しく磨くと輝きが戻りやすい。鎖や可動部に研磨剤を残さないよう注意する。
保管は、空気や湿気を遮るチャック袋や専用ポーチに入れると硫化を抑えられる。香水・温泉・塩素を含むプール等は変色や劣化の原因になりやすいため、着用前後の扱いに気を配ると長く良い状態を保ちやすい。
一般的な目安です。大切な品は専門家の助言に従ってください。
この型の横断在庫
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