
バスティア(コインケース)
丸いスナップ開閉の小さなコインケース。手のひらサイズで、廃番色・素材違いを集める楽しみがある。
情報・画像 索引元:Wikipedia (Hermès) ↗- 通称
- バスティア(コインケース/チェンジパース)
- カテゴリー
- 小物(スモールレザーグッズ)
- 用途
- コインケース/小物入れ
- 名前の由来
- コルシカ島の港町バスティア
- 構造
- 一枚革を折り紙状に折りスナップ留め
- 開閉
- スナップボタン(裏側)
- サイズ目安
- 約 縦8cm × 横8.5cm
- 主な素材
- ヴォー・エプソン/スウィフト/シェーブル・ミゾール/エバーカラー
- 代表カラー
- エトゥープ/ノワール/ゴールド/ナタ 等
- 刻印位置
- 内側(スナップを開いた面)
- 新品定価の目安
- 約39,600円(エプソン・2024年時点/推定)
- 年代区分
- ヴィンテージ(年代は刻印で推定)
- 真贋について
- 見分けは目安のみ。最終判断は専門家へ(保証なし)
相場の推移
推定であり保証ではありません—
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詳しく知る
概要 ― バスティアとは
バスティアは、エルメスのスモールレザーグッズ(小物)を代表するコインケース。一枚革を折り紙のように折りたたみ、裏側のスナップボタンひとつで留めるだけというミニマルな構造が最大の特徴で、表面にはファスナーも縫い目もほとんど現れない。掌に収まる小ささながら、上質な革と端正な仕立てによりエルメスらしい存在感を放つ。小銭はもちろん、畳んだ紙幣やカード、薬・アクセサリーの小分けにも使われ、男女を問わず長く愛される定番アイテムとなっている。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
名前の由来 ― フランスの地名
「バスティア(Bastia)」は、地中海に浮かぶコルシカ島北東部の港町の名に由来する。エルメスはスモールレザーグッズの一部に、フランスの都市・地方の名を冠する伝統を持ち、バスティアもその一群に連なる(ベアルン、ドーヴィル、エヴリン等と同様の命名思想)。地名を冠することで、製品にフランスの風土と物語性をまとわせるエルメス流のネーミングと言える。なお具体的な発売年については公的な確定情報が乏しく、諸説ある。
構造と仕立て ― 一枚革の折り
バスティアの真骨頂は、一枚の革を折り紙のように折り上げ、最小限の要素だけで形を成立させた設計にある。本体の表面に金具や大きな縫い目を見せず、折り返した革の裏側からスナップボタンで固定する。この潔い構造ゆえに、革の質感・コバ(切り口)の処理・折り目のエッジといった素材と職人技がそのまま意匠となる。型崩れしにくい上質な革を選ぶエルメスのこだわりが、シンプルだからこそ際立つアイテムである。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
サイズ・収納力
サイズはおおむね縦8cm×横8.5cm前後とされ、掌に収まるコンパクトさ。小ぶりに見えて口がしっかり開くため、小銭の出し入れはしやすい。ある実測例では100円玉を50枚ほど無理なく収められたとされ、日常の小銭入れとして十分な容量を持つ。畳んだ紙幣やカードを数枚忍ばせる使い方も一般的。バッグのポケットやジャケットの内ポケットに収まり、嵩張らない点が支持されている(数値は出典に基づく目安で、世代・素材で多少前後する)。
幅 (cm)
素材とカラー
定番素材は型押しのヴォー・エプソン(細かく規則的なグレインで型崩れに強く、発色が美しい)。ほかに、しなやかで艶のあるスウィフト、山羊革のシェーブル・ミゾール、エバーカラーなどの個体も流通する。色はエトゥープ、ノワール(黒)、ゴールド、ナタ等の定番から鮮やかなビビッドカラーまで幅広く、内側と外側で異なるトーンに見える二面性も小物ならではの楽しみ。なお、革種・色は時期によって展開が変わるため、購入時は実物の刻印・素材表記での確認が確実。
刻印と製造年の見方
エルメスは製品に製造年を示すブラインドスタンプ(刻印)を打つ。バスティアでは、スナップを開いた内側、いわゆる「鞍をめくった」位置に打刻されるとされる。製造年表記は時代で様式が変わり、概ね1971〜1996年は丸囲みのアルファベット、1997〜2014年は四角囲み、2015年以降はアルファベット単体(囲みなし)と整理される。ただし職人や個体で打刻の濃淡・位置に揺れがあるため、刻印は年代推定の手がかりであって、それ単独で真贋を判定できるものではない。
一般的な目安です。刻印だけで年代・真贋は断定できません。
見分け方の目安(真贋は保証しない)
観察の目安として、エルメスの手縫いは「クージュ・セリエ(サドルステッチ)」で縫い目が右下がりに揃い、ミシン縫いとは表情が異なる点、刻印が歪まず端正に打たれている点、革の質感やコバの処理が均質である点などが挙げられる。一方で、本体は精巧でも付属(保存袋の印字等)が雑な複製も存在する。ただしこれらはあくまで目安であり、真贋を保証するものではない。最終的な判断は信頼できる専門家・正規の経路に委ねるのが賢明で、本ページは中立の参考情報として提供している(個人の見解であり保証ではない)。
- ✓スナップの効き — 開閉がしっかり留まるか。緩み・空転がないか
- ✓折り目の擦れ — 折り稜線の色ハゲ・ひび割れの有無
- ✓コバ(コバ塗り) — 縁のコバの剥がれ・浮きを確認
- ✓内装の汚れ・色移り — 小銭による黒ずみ・色移りの程度
- ✓刻印・付属の状態 — 刻印の読み取りや付属品の有無は状態確認の目安。真贋を保証するものではない
- ✓全体の型崩れ — 折り構造が崩れていないか、革の伸び
あくまで着眼点であり真贋を保証しません。最終判断は専門家へ。
相場と選び方(推定・保証なし)
参考として、新品定価はエプソン素材で2024年時点おおむね39,600円(旧34,100円から改定)とされる。中古相場は素材・色・コンディション・刻印年代で大きく変動し、人気色や状態良好な個体は定価近辺〜それ以上で取引される例もある一方、使用感のある個体は手頃になる傾向。選ぶ際はスナップの効き、折り目の革の傷み、コバの剥がれ、刻印の有無を確認するとよい。記載の価格はあくまで推定であり、相場を保証するものでも投資を勧めるものでもない。
使い方・スタイリング
バスティアは単体のコインケースとして使うほか、ミニバッグやポーチの中の「小銭ステーション」として相性が良い。キャッシュレス化が進む今は、現金よりも鍵・イヤホン・薬・指輪といった小物の定位置として活躍する例も多い。鮮やかな色を選べばバッグの中で見つけやすく、装いの差し色にもなる。男性はジャケットの内ポケットに、女性はクラッチやトートのインナーポケットに、と性別やシーンを選ばず取り入れやすいのも長く支持される理由である。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
お手入れと保管
小物とはいえ革製品。日常では乾いた柔らかい布で軽く拭き、汚れや皮脂をためないことが基本。エプソンは型押しで比較的タフだが、スウィフトやシェーブル等の素上げに近い革は水濡れ・摩擦・色移りに注意したい。長期保管は直射日光・高温多湿を避け、付属の保存袋に入れて型を保つとよい。スナップ部は繰り返し開閉する箇所なので、無理な力を避けると長持ちする。深い傷・型崩れ・金具不良は、無理に自己補修せずエルメス正規のアフターサービスへ相談するのが安全。
一般的な目安です。大切な品は専門家の助言に従ってください。
豆知識
バスティアの名を持つコルシカ島の港町は、かつてジェノヴァ共和国の要塞(イタリア語 bastiglia=砦)に由来する地名とされる。フランスの地方名をまとうエルメスの小物群の中で、バスティアは「最小の構造で最大の上質さ」を体現する一品としてしばしば紹介される。最初の一つに選ぶエルメスとして、また贈り物として人気が高いのも、手の届きやすい価格帯と普遍的な実用性ゆえ。エルメスらしさを最も小さな単位で味わえる入口的存在と言える。
図解いろいろ
- 1フラップ — 上部を覆う蓋。スナップで留める
- 2スナップボタン — 開閉のプレスボタン。可動部で消耗しやすい
- 3コイン収納部 — 折り構造で生まれる小銭入れ。マチが開く
- 4折り目/マチ — 一枚革を折り畳んだ稜線。容量を生む
- 5内装ライニング — 内側の革。色移り・汚れを確認
- 6刻印(製造) — 内側等に押されるブラインドスタンプ
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
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この型の横断在庫
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