
アクロバット
取り外せる独立コマでサイズ調整でき、パートナーと分け合える設計。ピエール・アルディ作。
情報・画像 索引元:VCM 十倍直昭(FASHIONSNAP) ↗- 通称
- アクロバット(Acrobate)
- カテゴリー
- ジュエリー(ブレスレット)
- 登場年
- 2006年秋冬コレクション(とされる)
- デザイン監修
- ピエール・アルディ(ジュエリー部門ディレクター)
- 素材
- シルバー925(スターリングシルバー)
- サイズ展開
- GM(大)/MM(中)が中心とされる
- 構造
- 全コマが取り外し可能なアーティキュレート構造
- 代表的な金属色
- シルバー(後年 YG/RG・宝石付の特別版も)
- GM 寸法の一例
- 全長 約22cm/最小 約18cm/ヘッド 約21.5×16mm(販売例)
- 重さの目安
- 個体・コマ数により大きく異なる(100g台の例あり)
- 刻印の例
- Hermès/Ag925(925)/仏ミネルヴァ刻印/メーカーズマーク等
- 見分けのポイント
- コマの切れ目の作り・刻印・重量感(※真贋を保証するものではない)
- 相場感
- シルバーとしては高値で推移するとされる(推定・保証なし)
- 希少性
- 生産数が少なく流通は限定的とされる
2006年秋冬のみ。女性的な曲線と男性的な強さを併せ持つ。2007年にはイエロー/ロゼゴールド・翡翠・ダイヤ仕様の特別版(受注がほぼで市場に出にくい)も。偽物が多いので注意。
出典:VCM 十倍直昭(FASHIONSNAP) ↗相場の推移
推定であり保証ではありません—
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概要 — どんなアイテムか
「アクロバット」はエルメスのシルバー925製ブレスレットで、丸みを帯びた立体的なコマを連ねた構造が特徴。最大の魅力は、全てのコマが独立して取り外せる点にある。コマ同士の連結部に細かな切れ目があり、そこで着脱してコマ数を増減することで、その日の気分や手首周りに合わせてサイズを自在に調整できる。男女問わず使え、パートナーと共用しやすい設計としても知られる。重厚感のある金属の存在感と、可動するアーティキュレート構造による軽やかな着け心地を両立した、ヴィンテージ・エルメスを代表するシルバージュエリーの一本とされる。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
歴史・誕生の背景
アクロバットは2006年の秋冬コレクションで発表されたとされる。エルメスのジュエリー部門を率いるピエール・アルディの監修のもとに生まれたモデルで、彼は2001年にジュエリーのクリエイティブディレクションを担うようになって以降、シェーヌダンクルなどチェーンを主題とした作品を数多く手がけてきた。アクロバットもその系譜に連なる「鎖・連結」を造形テーマとした一本といえる。発表当初から人気を集め、限定的な生産にとどまったため、現在では入手しにくいヴィンテージとして扱われる。なお年代や流通の詳細は資料により差があり、確証のない点は諸説あるものとして捉えたい。
サイズ・展開(GM/MM)
アクロバットはコマの大きさによって主に GM(グランモデル=大ぶり)と MM(モワイヤンモデル=中ぶり)が知られる。MM は手首になじみやすく、日本では特に人気が高いとされる。サイズはコマ数で決まり、たとえば GM の販売例では17コマで全長およそ22cm、コマを外した最小で約18cm、ヘッド(留め)部分が約21.5×16mmといった寸法が示されている。これは一例であり、コマ数や個体により全長・重さは変わる。ジュエリーとしての「号数」ではなく、外せるコマで実寸を作る発想のため、自分の手首周りを測ってコマ数で合わせるのが基本となる。
幅 (cm)
素材・金属・カラー
基本素材はシルバー925(スターリングシルバー)。銀の比率が925/1000であることを示す規格で、研磨されたシルバー特有の白く澄んだ光沢を持つ。経年により燻し(いぶし)調の落ち着いた表情へ変化することもあり、それを味わいとして好む向きも多い。なお2007年頃には、イエローゴールドやローズゴールド、さらに翡翠やダイヤモンドをあしらった特別版が製造されたとされる。とはいえ市場で目にする多くはシルバー925であり、本作の象徴的素材はやはりシルバーといえる。金属色のニュアンスは個体・経年・研磨状態で変わる点に留意したい。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
金具・ディテール・構造
アクロバットの核心は、コマがすべて取り外せるアーティキュレート(可動連結)構造にある。コマ一つひとつに細かな切れ目(連結部)が設けられ、そこで着脱することでサイズ調整が完結する。一般に手作業による仕上げとされ、コマの面取りや磨きの精度が着け心地と見た目の双方を左右する。シェーヌダンクル(錨鎖)が留め具にT字バーを用いるのに対し、アクロバットは全コマ同サイズで連なる均質なリズムと、丸みのある立体的なフォルムが個性とされる。可動部が多いぶん金属同士が触れる微かな音や、手首での自然なドレープ感も本作ならではの魅力といえる。
- 1リンク(コマ) — 鎖を構成する一つ一つの輪。アクロバットは各コマが工具なしで着脱できるのが最大の特徴。
- 2クラスプ(留め具) — 両端をつなぐ留め具。開閉のスムーズさとガタつきの有無を確認したい部分。
- 3刻印部 — 925やメーカー刻印が入る箇所。シルバー製のため革製品のようなデートスタンプではなく金属刻印。
- 4MM / GM — チェーンの太さ違い。MMは細め、GMは太め。長さやコマ数の調整も可能。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
刻印・年代の見方(一般論)
エルメスのシルバージュエリーには一般に、ブランド名「Hermès」、銀の純度を示す「Ag925(925)」、フランスの保証刻印であるミネルヴァ(女神)の打刻、メーカーズマーク(製造者の菱形刻印)などが見られるとされる。アクロバットも同様の刻印構成が報告されている。エルメスはシルバーに年式(デートスタンプ)を打つ慣行があるが、刻印の位置・書体・打刻状況は時期や工房で差があり、刻印だけで年代や真贋を断定することはできない。刻印は手がかりの一つにすぎず、ここで述べる内容はあくまで一般的な目安であり、真贋を保証するものではない。
一般的な目安です。刻印は年代・個体で異なり、それだけで真贋を保証しません。
見分け方・コンディションの見どころ
中古で選ぶ際は、コマの連結部がスムーズに着脱できるか、ガタつきや変形がないかをまず確認したい。可動部が多いため、磨耗で連結が緩んでいないか、留め具がしっかり機能するかも要点となる。刻印の打刻状態、コマの作り込みや重量感も観察ポイントだが、これらは目安であり、これだけで真贋を判断することはできない。市場には模倣品が出回っているとの指摘もあり、購入時は信頼できる販売元を選び、不安があれば専門家へ相談するのが安心だ。本記述は識別・鑑賞の参考であって、当サイトが真贋を鑑定・保証するものではなく、最終的な判断は専門家に委ねることを推奨する。
- ✓コマの着脱機構 — 各コマが正しく着脱でき、緩み・変形がないかを確認する目安。
- ✓925刻印・メーカー刻印 — 刻印の有無・摩耗を状態確認の目安として見る。真贋を保証する判断ではない(個人の見解であり保証ではない)。
- ✓クラスプの噛み合わせ — 留め具がしっかり閉じ、自然に外れないかを確認する。
- ✓黒ずみ・変色 — シルバーは硫化で黒ずむ。手入れで戻る範囲か、深い変色かを状態の目安に。
- ✓コマ数・全長 — 着脱式ゆえコマが抜かれている場合がある。本来の全長・コマ数の目安を確認。
- ✓歪み・伸び — シルバーは軟らかく、無理な力でコマが歪むことがある。各コマの形を確認。
あくまで着眼点であり真贋を保証しません。最終判断は専門家へ。
相場・選び方の考え方
アクロバットは生産数が限られるとされ、シルバージュエリーとしては高めの水準で取引されると報告されている。サイズ(GM/MM)、コマ数、年式、コンディション、付属品の有無などにより価格差が生じる。あくまで推定であり、相場は時期や市場で変動するため、ここで具体的な金額を保証することはできない。選び方としては、まず GM/MM のどちらが手首と好みに合うかを決め、次に必要なコマ数とコンディションを確認するのが現実的だ。価値の話は投資助言ではなく、実際の購入は予算と用途、長く愛用したいかどうかを基準に判断することをおすすめする。
コーディネート・楽しみ方
アクロバットの強みは、コマで実寸を作れる調整自由度にある。きつめに詰めれば手首に沿うブレスレットとして、緩めれば軽やかに揺れるアクセントとして表情を変えられる。シルバーの均質な連なりはモードにもカジュアルにも合わせやすく、男女どちらの手元にもなじむ。シェーヌダンクルなど他のシルバー作と重ね付けして金属の連なりを楽しむ向きもある。コマを抜いてパートナーと分け合う、旅先で着けやすい長さに調整するなど、可変構造ならではの実用的な楽しみ方ができるのも魅力だ。
オリジナルの図解です(実物写真ではありません)。
お手入れ・保管
シルバーは空気中の硫黄分などで徐々に黒ずむため、着用後は柔らかい布で軽く拭き、皮脂や汗を残さないようにすると風合いを保ちやすい。黒ずみが気になる場合はシルバー用クロスでやさしく磨くとよいが、可動する連結部に研磨剤を残さないよう注意したい。保管は密閉袋や乾燥剤と合わせ、他の金属とぶつかって傷がつかないよう個別に。可動部が多いぶん埃や糸くずが挟まりやすいので、時折コマの隙間を確認すると長く快適に使える。強い薬品・温泉・プールなどは変色や劣化の一因になり得るため避けるのが無難だ。
一般的な目安です。大切な品は専門家の助言に従ってください。
豆知識・エピソード
「アクロバット(軽業師)」という名は、関節のように自在に動き、組み替えられるコマの軽やかさを思わせる。エルメスのジュエリーは、馬具づくりに源を持つ「チェーン・連結」への偏愛が随所に表れており、シェーヌダンクル(錨の鎖)に代表されるこの系譜の中で、アクロバットは「全コマが外せる」という機能美をさらに推し進めた一本といえる。発表後も毎年わずかにマイナーチェンジが重ねられたとされ、年代ごとの作りの違いを探すのもコレクター的な楽しみ方だ。なお年式や生産背景には諸説あり、断定はできない点に留意したい。
この型の横断在庫
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